[語言精進] 日本年度新鮮事100選 第一話

「お・も・て・な・し」の精神

  2013年9月6日、国際オリンピック委員会総会により、2020年、夏季オリンピックの開催地が東京に決定した。

  それは最近あまり明るいニュースのなかった日本国民にとって、大きなニュースとなった。オリンピック開催地候補でライバルだったスペインのマドリードやトルコのイスタンブールと差を付けるために、東京、および日本の優れている点が強くアピールされた。その中のひとつで話題となったものに、日本人とフランス人のハーフでアナウンサーでもある滝川クリステルさんが行った流暢なフランス語によるスピーチがある。そのスピーチの中で滝川さんはわざと言葉を音節ごとに切って、「お・も・て・な・し」という言葉を使った。

  「おもてなし」とは、「もてなし」に接頭語の「お」をつけて、丁寧語にした言い方で、電子大辞林によると「客を取り扱うこと」などの意味である。滝川さんは、日本人には独特の「おもてなし」の精神があることを強調し、審査員や聴衆の心を捉えた。

  ホスピタリティが相手のサービスをするという「もてなす側」を主体とした概念であるのに対し、日本人の「おもてなし」は、相手の気持ちになって考えるという、「もてなされる側」を主体とした概念であると言われている。

  日本に滞在したことのある者は、ほとんどが「日本のサービスは優秀だ」と口を揃えて言う。日本では、どんなレストランへ行っても、銀行や郵便局へ行っても、だれもがとても優しく応対してくれる。相手の人の気持ちを害さないよう、時には文句でさえも暖かく聞いてくれるのである。日本にいた時は、当たり前だと思っていたが、いろいろな国へ行くうちに、それが特別だということに気付く。日本に戻って、その「おもてなし」に触れると、「ああ、日本に帰っできたんだなあ」と実感が湧く。

  さて、その日本独特の「おもてなし」の精神を、世界の人に見てもらう機会がオリンピックにより訪れた。相手の心に寄り添う「おもてなし」は、お客様が百人いれば、百通りある。2020年、東京オリンピックにおいて、日本の伝統を踏まえた、新しい「お・も・て・な・し」がたくさん見られることだろう。今から楽しみである。

目前未研究出怎麼在 Google 內嵌音檔,有經驗者請賜教。

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